森永アイス「パルム」人気急騰の理由 “ハーゲンダッツ未満”で追い風 (4/5ページ)

2017.5.28 13:02

「パルム」の商品ラインナップ
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 ピノで培われた基盤技術

 消費者へのコミュニケーション手法も変えた。当初、CMキャラクターは外国人男性を起用していたが、2008年4月から俳優の寺尾聰さんに変えた。演技派俳優として知られ、中高年には大ヒット曲『ルビーの指環』の歌手として馴染みのある寺尾さんが、おいしそうにアイスをほおばる姿が印象的だった。なお、現在は俳優の竹内結子さんが務めている。

 もう1つ。あまり知られていない側面も紹介したい。歴史と伝統があるメーカーには、基盤技術(キーテクノロジー)がある。森永乳業のアイスでは、チョココーティング技術がそれだ。前述した一口サイズのアイス「ピノ」はパルムの大先輩の40年ブランドだが、同じようなチョコがけアイスだ。パルムならではのチョココーティングは完成まで1年かかったというが、その根底には「ピノ」で培われた基盤技術があった。

 ハーゲンダッツ未満の「ごほうび」需要

 ある時期から、パルムは「デイリープレミアム」というブランドコンセプトを打ち出した。「平日のちょっとした贅沢の時に楽しむ」という意味だ。きっかけは同社の消費者調査で、1人のアイス好きの女性が話した「パルムは値段がちょっと高いけど、平日の毎日、ちょっとした贅沢を感じるアイスとしてぴったり」という言葉だった。

 このコンセプトが、時代の推移や消費者意識の変化という追い風にも乗った。この間に女性の社会進出が当たり前となり、若い世代を中心に酒離れが進んだのだ。お酒に関しては、最近の成人1人当たりの酒類消費量は「80.3リットル」(2014年度)と、ピーク時の1992年度(101.8リットル)から2割も減り、2013年度の数字に比べても2.5リットル減となった(2016年・国税庁発表「酒レポート」)。

「フルーツパルム」は販売中止

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