米グーグルの日本法人は29日、話しかけるだけで、スマートフォンアプリの操作などができる会話型人工知能(AI)「グーグルアシスタント」の日本語対応を始めた。当面はグーグルのアンドロイドのスマホのみの対応だが、年内発売予定のAIスピーカー「グーグルホーム」にも搭載される。LINEも今夏のAIスピーカー発売を発表。米国で圧倒的シェアを持つアマゾン・ドット・コムの日本発売を前に、先行する動きが活発化している。(大坪玲央)
グーグルアシスタントは、アンドロイドのバージョン「6・0」と「7・0」搭載のスマホに自動的に導入される。これまでも音声検索の機能はあったが、自分の名前を覚えさせたり、グーグルの写真保存アプリから「遊園地で撮った写真」と話しかけるだけで表示したりしてくれる。「頼りになる上司は?」など雑談にも対応し、より自然な会話になるよう学習して性能を高めるという。
グーグルは今後、スピーカーのほか自動車や家電などさまざまな機器にグーグルアシスタントを導入することを検討している。グーグル日本法人の徳生裕人製品開発本部長は「アシスタントはまだ完璧ではないが大きな第一歩。グーグル以外との連携や成長を見ていただきたい」と今後の発展に自信をみせた。