自動車業界、女性の活躍加速 日産、生産現場を監督 ホンダは主任研究員 (1/2ページ)

日産自動車の追浜工場で、同社初の女性工長となった渡辺亜希子さん=横須賀市夏島町
日産自動車の追浜工場で、同社初の女性工長となった渡辺亜希子さん=横須賀市夏島町【拡大】

  • 本田技術研究所四輪R&Dセンター主任研究員の多田寛子さん=栃木県芳賀町の同センター

 自動車業界で女性の活躍が加速している。日産自動車はグループで初めて生産現場の工程を監督する「工長」に起用し、ホンダでは研究所の主任研究員が誕生している。管理職に占める割合が高まる中、生産や研究の現場でも柔軟な発想を発揮して働き方の改革に弾みを付けている。

 挑戦の気持ちで実績

 日産追浜工場(神奈川県)の生産ラインを流れる主力小型車「ノート」などを、真剣なまなざしでチェックする。ライン作業を担う組立課の品質グループ工長、渡辺亜希子さんは「作業中に付いた車体の傷などの原因を探り、品質改善につなげる。犯人捜しみたいな仕事です」と笑う。

 1999年の入社以来、主にドア部品を組み付けるライン作業を担当。毎分1台分のペースで部品を組み付ける作業は身体を酷使する。当時はラインで働く女性は100人中2人程度だったが、「できないと思われたくなかった。女性の仕事を開拓する挑戦の気持ちだった」と実績を残した。

 仕事ぶりが評価されて生産性改善の部署などを経験する一方で、女性向け休暇制度を利用しやすくする要員の確保を上司に訴えるなど働きやすい職場づくりにも取り組んだ。

 昨年10月、約2800人が働く追浜工場を含む日産の全生産拠点で初の女性工長に就任し、50代を含む12人の部下の評価も手掛ける。渡辺さんは「男性でも年配になると作業は大変になる。女性に偏らず、みんなに還元する改善を訴えたい」と話す。

「新しいものへの抵抗は手法にも性別にも感じた」

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