価格競争で劣勢 スリーマイル島原発が閉鎖へ 1979年に炉心溶融事故

2017.5.31 13:41

米ペンシルベニア州のスリーマイルアイランド原発=2011年3月(ロイター)
米ペンシルベニア州のスリーマイルアイランド原発=2011年3月(ロイター)【拡大】

 【ワシントン=小雲規生】1979年に炉心溶融事故を起こしたスリーマイル島原子力発電所(ペンシルベニア州)の完全な閉鎖が決まった。事故を起こした2号機は既に廃炉が決定済みだが、同原発を運営する米電力大手エクセロンは30日、残る1号機についても2019年9月末までに閉鎖すると発表した。

 2号機は90年に溶けた燃料の取り出しを終えており、1号機の閉鎖後に廃炉作業に入る予定。1号機は34年まで運転が許可されており、エクセロンは二酸化炭素を排出しないなどの利点があるとして州政府に存続を求めてきたが、認められなかった。電力のエネルギー源として競合する「シェールガス」の価格低下などで競争力を失ったため。

 エクセロンは原子力規制委員会(NRC)に対し、30日以内に、同原発を前倒しで閉鎖すると通告する。

 エクセロンは24日、20年以降の電力の販売先を事前に確保することができなかったと発表。 さらに「スリーマイル島原発はこの5年間、利益が出ない状況が続いている」と明らかにしていた。米国では同原発以外にも少なくとも5基の原発が25年までに採算悪化を理由に閉鎖される予定だ。

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