まず、預金は、「銀行にお金を貸すこと」です。貸している間は決まった利息を受け取り、最終的には元本を返してもらう契約となっています。万一、貸付先にあたる銀行が破綻すると、お金が返ってこない恐れがあるところを預金保険制度で元本1千万円とその利息まで保護しています。
一方で、株式投資は、特定の企業のオーナーとなる権利を買うことです。企業が収益を上げれば、株価が上がり、配当も得られますが、投資した元本を返してもらえる保証はなく、取引所などでの売買を通じて、その株が売れる値段で換金することになります。
収益性の違いとしては、預金は、安全性が高い代わりに一定の低めの利息を得ることになります。
株式投資では、元本の保証がない代わりに、その企業が成長すれば際限なく収益が期待できます。
預金と投資は、二者択一の関係にあるものではなく、各人の財産形成プランや現在の収入などによって組み合わせて利用するものです。
生活費や支出が決まっている資金は預金で、余剰資金を大きく増やすには、株式投資が向いています。
(取締役 三好美佐子)