販売好調を受け、高水準の稼働が続くホンダの合弁工場=9日、中国広州市【拡大】
ホンダは9日、中国広州市の工場を報道陣に公開した。同工場で生産する小型スポーツ用多目的車(SUV)「ヴェゼル」などの好調で、2017年の現地販売は過去最高の130万台強になる見通し。ホンダは18年に、中国政府が普及を目指す電気自動車(EV)を現地で投入し、一層の事業拡大を狙う。
同工場は現地メーカー、広州汽車と折半出資する広汽ホンダが運営する。1999年にセダン「アコード」の生産を開始し、現在は3つの生産ラインで年60万台の能力を持つ。今後はEVの生産設備の導入も検討、中国が施行する新たなエコカーに関する法規制に対応する。
ホンダが出資する別の合弁会社と2社合計で16年の中国販売が前年比24%増の125万台と大幅に伸びた。広汽ホンダの佐藤利彦総経理は「効率的で柔軟な生産を進めて、(17年は)130万台に向けて責任を果たしたい」と述べた。(広州市 会田聡)