【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2017.6.10 05:00


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 □ホールマーケティングコンサルタント LOGOSプロジェクト上級研究員・岸本正一

 ■「おひとりさま消費」の波に乗れないぱちんこ

 単身世帯が全世帯の3分の1を超えた現在の日本社会は、「おひとりさま消費」という言葉の登場に象徴される通り、国民の消費活動の転機を迎えている。ファミリーレストランですら“ファミリー”を対象にしていては業態の維持が困難ということで、新たな対応に追われていると聞くし、コンビニエンスストアも1人分の総菜コーナーを随所で見掛けるようになった。「おひとりさま消費」への対応は、現在の国民の消費行動を考える上での重要なキーワードとなっている。

 一方、ぱちんこ業界はどうか。「おひとりさま消費」の時代には“持ってこい”の娯楽であるはずなのだが、この波に乗っているという実感がどうしても湧いてこない。同じ娯楽でも、基本的には4人でプレーしなければならない面倒さを伴うゴルフの方が、インターネットによる“1人予約”やバーチャルシステムを導入した個人レッスン場の登場など、「おひとりさま消費」への対応が速いと感じる。

 なぜ、ぱちんこは「おひとりさま消費」をモノにできないのだろうか。

 ぱちんこ未経験者がぱちんこを始めるきっかけに関するさまざまな調査データを見ると、「知人・友人に誘われて」が常に上位となっている。遊技参加人口回復を悲願とする業界関係者の多くはこの調査結果を見て、誰かが誰かを誘うことによる参加人口の増加をイメージしがちだ。親と子供、友達同士、あるいは男女のカップルなどがその代表例なのかもしれないが、「おひとりさま消費」の現在においては、この類の調査結果への過度な依存は危険に思える。他業種が取り組み始めている「おひとりさま消費」への対応を急ぐべきではないのか。

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