日本自動車部品工業会は12日、上場している自動車部品メーカー79社の2016年度連結決算の集計を発表した。日本会計基準を適用している69社は、円高の影響で売上高が前年度比3.1%減の15兆4934億円だったが、合理化努力や海外拠点の業績改善などが奏功して、営業利益は1.6%増の9643億円。最終利益は6.5%減の4164億円だった。国際会計基準(IFRS)を適用している10社は売上高が2.5%増の10兆3598億円、営業利益が9.8%増の6819億円。最終利益は5.5%増の4413億円だった。
17年度は、日本基準を適用している企業は売上高はほぼ横ばいの15兆4120億円を見込むが、安全・環境などに関わる研究開発費や設備投資が増えるため、営業利益は3.7%減の9284億円の見通し。最終利益は40.2%増の5839億円を見込む。
IFRSを適用している企業は売上高は2.0%増の10兆5650億円、営業利益は2.5%増の6990億円、最終利益は2.9%増の4541億円となる見通しだ。