住友化学は13日、独化学大手BASFと農業用殺菌剤の開発で協力すると発表した。住化が発明した化合物を有効成分とする新たな殺菌剤を開発、既存の殺菌剤が効かない大豆の「斑点病」や小麦の「葉枯病」などでの利用を目指す。
両社は住化の化合物をそれぞれ独自に製剤化し、2018年から各国で農薬としての登録と承認を申請。申請を得し次第、販売に乗り出す。登録の要件は国ごとに異なるため、グローバルに事業を展開するBASFが試験やデータ取得で協力する。
両社は、12日にドイツ・ルートヴィヒスハーフェンのBASF本社で調印式を行った。住化の西本麗専務執行役員はBASFとの協力により、「深刻な植物病害への抵抗性の管理に重要な役割を果たす新規殺菌剤の利用機会を、より多くの農業生産者に提供できる」とのコメントを発表した。