富士ゼロックス不正会計 組織ぐるみ隠蔽で不信増幅 (1/2ページ)

記者会見に臨む富士フイルムホールディングスの助野健児社長(中央)ら=12日、東京都中央区
記者会見に臨む富士フイルムホールディングスの助野健児社長(中央)ら=12日、東京都中央区【拡大】

 またしても名門企業が不正会計に手を染めていた。今回の現場は富士ゼロックス。同社は社長を除く幹部が一斉に退任する体制の総入れ替えに追い込まれた。5月の問題発覚以降、東芝の巨額損失問題の陰に隠れて目立たなかったが、組織ぐるみの隠蔽(いんぺい)が判明するなど問題の根は深い。相次ぐ主要企業のルール違反に、日本市場の信頼が揺らいでいる。

 「不正がいけないのはイロハのイ。そこが欠けていた」。親会社の富士フイルムホールディングス(HD)の助野健児社長は12日の記者会見で、優良子会社とされてきた富士ゼロックスの不祥事に苦渋の表情を見せた。

 老舗事務機メーカーの富士ゼロックスは安定した業績を上げ、写真フィルム市場の消滅危機に直面した親会社を支えた。助野氏は「リスペクトもあり、うるさいことを言ってこなかった」と反省を口にした。

 不正の一因となったのは、富士ゼロックスにはびこる売り上げ至上主義だ。第三者委員会の報告書によると、2010年ごろの経営会議資料では「もう一丁(1兆)やるぞ!」といったスローガンが踊り、売上高1兆円への回帰が至上命令となっていた。

「まずは問題ないと書け」と隠蔽を指示