日本貸金業協会の山下一会長は14日、東京都内で記者会見し、過剰な貸し付けが問題となっている銀行カードローンの融資審査を強化する必要性を訴えた。大半の銀行は貸金業者の保証を付けているが、「保証があるから貸すというのはモラルハザード(倫理観の欠如)を起こしかねない」と指摘した。カードローンには貸金業者に課される融資限度の規制がなく、行き過ぎた貸し付けで多重債務者を生んでいると懸念する声がある。山下氏は、保証業者にも一定の責任があるとした上で、銀行は保証に頼るのではなく「自前の審査体制をつくることが重要だ」と述べた。