米物流施設大手のプロロジスは16日、兵庫県猪名川町で計画している大型施設の起工式を開いた。延べ床面積は計約26万平方メートルで、同社が日本で展開中の物件では最大規模となる。インターネット通販の普及を背景に物流施設の需要は拡大しており、各地で大型施設の建設が相次いでいる。
猪名川町では約450億円を投じ、2025年までに計5棟を建設。主にアパレルや食品を扱う企業の利用を想定している。
プロロジス日本法人の山田御酒社長は「人手不足に対応するため、人工知能(AI)など省人化の技術を駆使した最先端の施設になる」と強調。埼玉県のアスクルの物流倉庫で起きた大規模火災の教訓を踏まえ、地元消防署との連携強化などの対策を進める考えを示した。
一方、大和ハウス工業は16~18年度に物流施設事業に3600億円を投じる方針。今年10月には大阪府茨木市でヤマト運輸などの物流拠点が完成する見込み。