「夢の再生医療」実用化へ正念場 iPS細胞の研究加速、倫理的課題も (1/5ページ)

神戸市立医療センター中央市民病院で行われた他人のiPS細胞から作った網膜の細胞を注入する手術=3月(同病院提供)
神戸市立医療センター中央市民病院で行われた他人のiPS細胞から作った網膜の細胞を注入する手術=3月(同病院提供)【拡大】

  • iPS細胞作製からの経過を振り返る山中伸弥京都大教授=京都市左京区
  • 自身が受けた心臓の再生医療について話す平岡麗美さん=東京都内
  • iPS細胞を使って作製された、人の細胞を持つブタの胎児(米ソーク研究所提供)

 見えなくなった目に光を取り戻し、弱った心臓を回復させる。体の細胞から網膜などの組織や器官を作り病気を治療する「夢の再生医療」が実現に近づいてきた。山中伸弥京都大教授(54)が2006年、あらゆる細胞になる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発して研究が加速。ノーベル賞に輝いた日本発の革新的技術として国も後押しするが、競争が激化する中、思わぬ倫理的課題も浮上した。実用化は正念場を迎えている。

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 費用は1億円

 「失敗しても手術を受けてみようと思った」。大阪大病院に入院していた平岡麗美さん(24)は14年11月、太ももから採取した筋肉細胞を弱った心臓の表面に貼り付け、回復させる手術を受けた。iPS細胞とは異なるが、最先端の再生医療の臨床研究として実施された。

 手術の効果が表れたのは半年後。周囲の人が変化に気付いた。「顔色がいい」「声が大きくなった」。歩ける距離が徐々に長くなり、心臓移植が不要に。今年は海外旅行もした。平岡さんは「iPS細胞が使えれば、痛い思いをして筋肉を取らずに済んだ」と話す。

 心筋の再生はiPS細胞でも目標の一つ。神経や軟骨、腎臓、血小板…。さまざまな病気の治療を目指した研究が進む。

3月に網膜細胞を注入する世界初の手術が実現「実用化へ5合目くらいまできた」

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