【知恵の経営】飲酒運転ゼロへ高精度化 (1/2ページ)

2017.6.19 05:00

 □アタックスグループ主席コンサルタント・西浦道明

 独自の「池(市場)」を見つけ出し、その池の「クジラ(圧倒的なシェア・ナンバーワン)」となって高収益を獲得・維持している中堅企業を紹介している。今回は業務用アルコールチェッカー、インターロック、IT点呼システムなどの開発・製造・販売を行う東海電子(静岡県富士市)の池クジラぶりを見ていきたい。

 同社は1979年、杉本一成社長が創業した。大手電機メーカーの下請けとしてデジタル時計や小型電子機器の基盤組み立て、検査、組立加工を行っていたが、事業構造が不安定でやむなく何度か社員のリストラに踏み切った。杉本社長にとって、毎日が苦渋の決断だった。

 下請けで蓄えたさまざまな技術を活用し、脱下請けを図りたいと悪戦苦闘したが、独自製品はなかなか生まれない。そんなとき大企業で半導体設計から高速カラープリンターの開発までを経験した技術者の都築伴三氏が入社、製品開発体制を一気に進展させるきっかけとなる。

 あるとき杉本社長は、ニュース番組で飲酒による交通事故で被害者やドライバーの家族までもが突然の悲劇に見舞われるケースが社会問題になっていることを知った。「アルコール濃度を測る機械がもっとコンパクトになれば需要があるのでは」とひらめき、早速都築氏に製作を指示。杉本社長はすでに多くのアルコール測定器が出回っていたことを知らなかった。一方、都築氏もそのことを伝えず、鉄道・バス・タクシーなど業務用なら勝負できると開発に挑んだ。これが大きな転機となり2003年に国内初の「業務用アルコール測定器」が完成した。

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