【ワシントン=小雲規生】米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が9月下旬に、カンザス州の工場で働く約千人を一時解雇することが19日、分かった。同工場で生産する中型セダンの販売不振が理由。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が報じた。
GMは「自動車市場全体の傾向である乗用車への需要減少を受け、いくつかのモデルの生産を調整せねばならなくなった」と説明しているという。同紙によると、GMはこの7カ月で、6つの工場で働く5千人以上の一時解雇を公表している。
米国の新車販売台数は昨年まで堅調に伸びてきたが、2017年1~5月の累計は前年同期比2%減。なかでも乗用車は11%減と大幅な落ち込みに見舞われている。GMも乗用車の販売台数が14%減となっており、対応を迫られている。