日本鉄鋼連盟が20日発表した5月の粗鋼生産量は前年同月比0.1%増の895万1000トンとなり、3カ月連続で前年実績を上回った。
鉄鋼連盟は「自動車向けや建設向けなど国内需要が底堅かった」と分析している。2020年の東京五輪に向けて、鉄鋼業界では首都圏の再開発を中心に建設需要の高まりが期待されている。
鉄鋼連盟は、今後の生産が堅調に推移するとみている。5月の鋼種別の生産は、自動車の車体や建材などに幅広く使われる普通鋼が1.8%減の674万トンとなり、2カ月ぶりに減った。加工に高い技術が必要な特殊鋼は6.5%増の221万トンと、13カ月連続の増加だった。