三菱重工業の宮永俊一社長は22日の株主総会で、小型旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の開発費用が膨らんでいることについて「皆さまに心配をおかけして申し訳ない」と陳謝した。その上で「この製品は伸ばせば日本の宝になると思っている」と述べ、事業継続に理解を求めた。
MRJは安全性を証明するための試験に時間がかかっており、初納入の時期を5度延期している。
株主総会に出席した男性は「MRJの費用が負担になっている。早く納入してほしい」と注文を付けた。宮永社長は「半世紀ぶりの本格的な旅客機で本当に苦労している」と説明。量産化できれば国内産業への波及効果も大きいとし「一生懸命取り組んでいるのでもうしばらく猶予いただきたい」と訴えた。