益子社長の説明が終わると、今度はゴーン会長が経営戦略の演説をぶった。
「私は、三菱自動車の持続成長に向けた改革を支援している。1年前の株主総会から遙かに状況は改善した。昨年6月の時点で三菱自は燃費不正問題に対処しており、軽自動車の販売休止などで平成28年度上期の業績は著しく悪化していた。当時、日産自動車による2370億円の出資発表あったが、出資はまだ完了しておらず、多くの不確定要因があった」と話した。
その上で「今の三菱自は昨年の三菱自ではない」と強調。「強みと財産である、四輪駆動技術とSUVをさらに発展させるための幹部がそろい魅力ある商品を投入している」と持ち上げた。益子社長をはじめとする経営陣の改革の取り組みは「すでに実を結んでいる」とし「28年度は通期で営業利益の黒字となった。V字回復の始まりだ」と順調な改善ぶりを強調した。
急速な業績回復の理由についてゴーン会長は「ルノー・日産のアライアンスメンバーの一員になったことによる」と胸を張った。ここまで話すと、ゴーン会長は、アライアンスについて、詳細な説明に入った。