MRJ、パリ航空ショーでほろ苦デビュー 断熱材や配線むき出し… 開発遅れ鮮明 (2/2ページ)

国産初のジェット旅客機MRJの試験機=パリ近郊のルブルジェ空港(共同)
国産初のジェット旅客機MRJの試験機=パリ近郊のルブルジェ空港(共同)【拡大】

 E2はMRJと同じ米プラット・アンド・ホイットニー製の低燃費エンジンを搭載し、2018年から市場に投入する計画だ。エンブラエル旅客機部門トップのジョン・スラットリー氏は「これまでで最も利益を生む機体になる」と自信を示した。

 航空アナリストの杉浦一機さんは「航空ショーはライバルに実力を見せつける場でもある。相手だけが受注を発表すると旗色が悪い」と指摘する。小型機市場でシェア2位のカナダのボンバルディアは「Cシリーズ」が好調で競争は激しい。

 パリには航空分野の事業拡大を目指す中小メーカーも乗り込んだ。中部経済産業局は職員をショーに派遣し、企業と欧州メーカーとの商談の場を設けた。

 日本航空宇宙工業会によると、16年の国内航空関連の生産額は約1兆7000億円。30年に3兆円を超えるとの推計もある。製造業が盛んな中部地域では、有望な成長市場として官民一体で産業の柱に育てたい考えだ。

 欧州では航空機大手エアバスに連なり、多くの部品メーカーが発展する。ドイツ企業のブースを訪問した機械部品のエステック(静岡県清水町)の鈴木誠一社長は「加工技術では負けていない。MRJが成功すれば、日本も変わる」と期待した。(パリ 共同)