NTTドコモは23日、音声で入力する人工知能(AI)活用基盤の仕様をパートナー企業に公開し、他社の機器やサービスで使ってもらう方針を発表した。自社開発のAIスピーカーを投入するLINE(ライン)などとは異なる戦略を取る。製品やサービスは来春に提供を始め、パートナー企業を平成32年に100社程度まで増やす考えだ。
この日の会見では、パートナー企業に内定したインテル、高島屋、カカクコムの幹部が出席。具体的な製品やサービスの内容は今後検討するが、飲食店情報サイト「食べログ」を運営するカカクコムの村上敦浩取締役は、「スマートフォンに『今から焼き肉が食べたい』と語りかけ、お店を探すことなどが考えられる」と話した。
荷物が配達される時間に帰宅が間に合わないとAIが判断すると、配達時間の変更をするかどうか聞いてくることや、テレビに案内役のキャラクターが表示され、会話する形で商品を注文することも想定されるという。ドコモのAIは会話しながら利用者の情報を得たり、日常のデータから行動を先読みしたりする技術があり、利用者に合わせたサービスを提供できる。