□平出淑恵(酒サムライコーディネーター)
「國酒を味わう」をテーマにした「日本酒フェア2017」が17日、東京・池袋のサンシャインシティで開かれ、約6600人が来場する盛況ぶりだった。今回初めて、前日の16日に各国の大使館員や経済団体、海外メディアなどを招待した「日本酒フェアプレイベント」も開催。日本酒の国際化へ向けて在日外国人をファンにしていく取り組みだ。
日本酒フェアの主催は、全国の酒造会社が所属する日本酒造組合中央会で、会場は大きく2つに分かれる。
一つは、酒類研究で国内唯一の公的機関である酒類総合研究所が後援する「平成28酒造年度全国新酒鑑評会」(2016年7月1日~17年6月30日に醸造された清酒が対象)の出品酒を試飲することができる「公開利き酒会場」。そしてもう一つは、各都道府県の酒造組合・酒造組合連合会、地域を越えた有志グループなどが出展し、日本酒や日本酒ベースのリキュールなど900銘柄以上の試飲、一部販売も行い、各地域自慢の酒肴(しゅこう)も試食できる「全国日本酒フェア」の会場である。同会場内では、日本酒に関するさまざまなテーマについて、セミナーが行われていた。参加者は一般消費者から、酒類流通や料飲店の関係者らで、海外からの参加者の顔も見られた。