【開発物語】トリンプ「天使のブラ」 今夏は異例のブランド戦略 「なぜ『天使』でやるの?」 (1/3ページ)

天使のブラ新製品の開発に携わった毛利美由紀さん(左)と野口恵さん=東京都中央区
天使のブラ新製品の開発に携わった毛利美由紀さん(左)と野口恵さん=東京都中央区【拡大】

  • トリンプ・インターナショナル・ジャパンが発売した天使のブラシリーズの「スーパークール」(左)と「スリムライン」=東京都中央区
  • 「天使のブラスーパークール」の内側とカップ部分に採用したメッシュ素材。通気性向上と胸のホールド力を高める工夫が詰まっている
  • 天使のブラシリーズ「スリムライン」

 ■“最涼”か“着やせ” 選べる夏に

 ≪STORY≫

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンが、長寿ブランド「天使のブラ」の春夏向けの新製品「スーパーCOOL(クール)」と「スリムライン」を発表した。1つのシーズンで1製品を展開するのがブランド戦略の定番だが、今季は2製品を投入する異例の体制を敷いた。暑い夏をより快適に楽しむため、「最涼」と「着やせ」という選択肢を提案する。

 天使のブラは、同社のブラジャーの中でも構成パーツが多く、その数は60以上にもなる。1994年の初代発売以来、着用時の胸のシルエットを生み出す基本パターン(型紙)は変えずに、素材やレースのデザインを変えることで、機能性やデザイン性を時代のニーズに合わせてきた。

 「一番涼しく感じられる天使のブラが必要だ。夏だから着けやすい、楽に着けられる(機能)も必要だ」

 2015年秋。市場調査で女性のニーズを発掘し、コンセプトを考えるマーケティング担当から、商品企画開発チームに17年春夏向けのテーマが伝えられた。

 開発担当となった毛利美由紀さんは「トリンプには、『フリーブラ』というメッシュ素材で軽くて涼しい製品が(すでに)ある。なぜ『天使』でやるのかと思った」と言う。だが、自身のフリーブラ着用時のシルエットに「もう少し立体感があればいいな…」と感じたこともある。天使のブラで挑戦しようと考えを変えた。

 胸を覆うカップ素材はすぐに決まった。フリーブラに使っている通気性の高いメッシュ生地だ。他の肌に触れる部分は接触冷感素材を選んだ。マーケティング担当からあったもう一つの課題、着けやすさについては、背中のフックを止める際にブラジャーの胸の中心から脇、背中(背部)にかけて、通常なら伸縮性のないアンダーバスト部分が伸びることで解決すると発想した。

試作では胸の形が潰れ…

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