マツダは28日、ディーゼルエンジン専用だった小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「CX-3」にガソリン車を追加し、7月に発売すると発表した。ディーゼル車よりも手頃な価格で、軽快な走りを楽しめるのが特長だ。買い物や駅への送り迎えなど近距離の移動に車を使う顧客の開拓を狙う。
歩行者を検知する自動ブレーキに加え、車線からはみ出して走ると運転手に警告するシステムを全車に標準装備するなど、安全技術を充実させた。ディーゼル車も一部改良し、同様の技術を標準装備する。
CX-3は運転のしやすさなどから購入客の約4割が女性という。開発担当者は「ガソリン車の追加でさらに女性客が増えるのではないか」との認識を示した。
ガソリン車の発売日は7月27日で、希望小売価格は210万6千円から。ディーゼル車の改良モデルは今月29日に売り出す。希望小売価格は240万8400円から。
ガソリン車では、国際的に測定方法が統一された新たな燃費表示基準の認可を国内で初めて取得した。実際の走行時に近い数値が表示され、顧客は車を選びやすくなる。