2017年3月期に1億円以上の役員報酬を受け取った上場企業の役員は457人と、開示制度が始まった10年3月期以降で最多になったことが2日までに、東京商工リサーチの集計で分かった。最高額は退任したソフトバンクグループのニケシュ・アローラ前副社長の103億4600万円で、歴代首位だった。
報酬はストックオプションや退職慰労金などを含む。東京商工リサーチの担当者は「報酬を業績と連動させる企業が増えていることが背景にある」と分析している。
2位もソフトバンクグループのロナルド・フィッシャー副会長で24億2700万円。次いでソニーのマイケル・リントン元執行役が11億4000万円。日本人の最高額は、ソニーの平井一夫社長の9億1400万円。
報酬1億円以上の役員が最も多かったのは三菱電機の22人。伊藤忠商事の11人が続き、ファナックとソニー、パナソニックがいずれも10人だった。
東京商工リサーチが6月30日午後5時現在で、有価証券報告書の提出が確認された2426社を対象に集計した。
16年3月期に1億円以上の報酬を受け取った上場企業の役員は414人だった。