エースコック(大阪府吹田市)は4日、ミャンマー最大都市ヤンゴン郊外のティラワ経済特区で即席麺工場の開所式を開いた。伝統的な麺食文化のある同国向けに独自開発した商品を拡販する。村岡寛社長は式典で「厳格な品質管理体制の下、安全でおいしい即席麺を生産する」とあいさつした。投資額は2000万ドル(約23億円)。年間3億食を生産できる。
同社の生産は日本で年間4億食を上回り、ベトナムで30億食近くに達する。ベトナムでは1995年から現地生産し、即席麺市場で過半のシェアを保持。ミャンマーを次の事業拠点に育てる方針で、2014年からヤンゴンでベトナムからの輸入品を販売している。ミャンマーで販売する即席麺を新工場での生産に切り替え、全国的に売り出す。(ヤンゴン 共同)