AIが自動車保険を高速比較 損保ジャパン、業界初の新アプリ導入

 損害保険ジャパン日本興亜が人工知能(AI)を活用し、他社の自動車保険の保険証券をタブレット端末のカメラで読み取るだけで自社の保険と比較できるアプリを開発したことが6日、分かった。8月から運用を開始する。ベテラン社員でも1時間以上かかる保険の比較と見積書の作成が10分程度で可能となる。同社によると業界初の取り組みで、効率的に自社商品を提案することで、他社から年間数万件の契約切り替えを目指す。

 まずは同社の保険を販売する代理店のタブレット端末に導入。比較できるのは東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、JA共済の4社で、加入者の約8割をカバーできるという。将来的には対象企業を拡大するとともに、同社のホームページなどで公開し、来店しなくても見積もりが可能なサービスの提供も検討している。

 同社によると、保険の詳細な内容を他社と比較するには保険証券の内容を読み解く必要があり、切り替えを検討する来店者を待たせる要因となっている。比較対照の保険会社に電話で問い合わせるなど数時間を要することもあり、後日改めて来店してもらうといったケースも少なくないという。

 そのため代理店からは同様のサービスを求める声は以前から出ていた。AIを使うことで、98%以上の精度で読み取ることが可能となったことから実用化を決めた。