■シャープなど4社、IoTプロジェクト開始
シャープ、アルテリア・ネットワークス、アイホン、アッサアブロイジャパンの4社は、家族の帰宅状況などをスマートフォンから確認できる新築マンション向けIoT(モノのインターネット)ソリューション「つたえるーむ」プロジェクトを開始した。5日からマンションデベロッパー向けに販売を開始し、サービスは2018年春から提供される予定。
◆共働き世帯に安心
マンションのドアや自宅のインターホンを、スマホと連携可能にするIoTシステム。マンション共用部や各戸(専有部)に設置されたデジタルドアを通じて、スマホアプリから家族の帰宅状況の確認やドアの施錠をできる点が特徴。アプリはシャープの「ココロボ~ド」を採用し、対話形式で家の状態を分かりやすく知ることができるという。
デジタルドアを開錠する鍵はカード型で、カードナンバーにより個人を識別。共用部のデジタルドアを通過するとカード所持者が認識され、誰が帰宅・外出したかをアプリに通知する。共用部のドアはハンズフリーオートロック方式で、カードキーを所持していれば取り出す必要なく、開く仕組みとしている。
各戸(専有部)に設置されたデジタルドアでは、カード所持者が開錠するとアプリに通知され、帰宅情報を確認可能。ドアの施錠にも対応し、外出先から鍵を閉めたか不安になった際もアプリから確認できる。鍵を閉め忘れていた場合は、遠隔操作で施錠可能。
今回のプロジェクトは「共働き世帯でも安心して子育てができる家」をテーマに企画。近年増加傾向にある共働き世帯の子供の帰宅状況の確認や、家に子供しかいないときの来訪者対応への不安解消を、IoTで実現することを目的としている。