電気自動車(EV)など電動化車両の普及機運が世界的に高まってきた。フランス政府はEVの拡大に取り組み、2040年までにガソリン車、ディーゼル車の販売を終了する方針。中国やインドも規制や補助金を使いEV比率を高める。世界の自動車メーカーではスウェーデン自動車大手ボルボ・カーが19年以降に発売する全車を電動化するなど、次世代環境対応車の大本命に躍り出つつある。
フランスのユロ・エコロジー相は6日の記者会見で、石油由来の燃料を使う車両の販売を40年をめどに終了する方針を打ち出した。フランスの乗用車市場は年間約200万台だが、EVとハイブリッド車(HV)の販売比率は4%にとどまる。排ガス規制の強化や補助金の充実でEVなど電動化車両の普及を年々進め、石油燃料を使う車両の比率を下げていく計画だ。
電動化車両の普及を促す取り組みは世界最大の自動車市場である中国などでも広がりつつある。中国政府は18年にも、自動車メーカーに一定台数の電動車の生産や販売を義務づける環境規制を導入する見通し。インドでもEVなど電動車の販売を一定量義務づける規制が強化される見込みだ。