シニア層向けに軽量化や使い勝手の向上を図った掃除機にメーカー各社が力を入れている。パナソニックは10日、50~60代が使い慣れた紙パック式掃除機の新製品を9月に発売すると発表。本体やノズルなどを含めて3.3キロと従来以上の軽さを実現するとともに、前かがみで腰を深く曲げなくても掃除できるよう持ち手の形状を工夫し、負担を軽減させた。
パナソニックは50~60代を主なターゲットにした家電を2014年から展開しており、今回発売する掃除機「MC-JP800G」では、これらの世代へのアンケートなどをもとに使いやすさをさらに追求した。
新製品では持ち手を長くすることなどで、前かがみにならなくても手元で操作できるようにした。腰が伸びた分、約3キロの重さに相当する負担を軽減できるという。9月20日発売で店頭想定価格は5万9000円前後。
三菱電機は持ち運びやすいデザインで階段掃除などにも便利な「Be-K(ビケイ)」シリーズの3機種を5月下旬に発売した。もっとも軽いもので全体を3.4キロに抑えている。
生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)も本体が1.8キロと業界最軽量クラスの「IC-BT1」を5月下旬に発売。ノズルなどを含めても3.0キロと軽い。