【スポーツi.】世界のヤマシタの言葉の重み (3/3ページ)

日本オリンピック委員会(JOC)理事会で選手強化本部長に就任することが決まり、理事会後に記者と話す全日本柔道連盟の山下泰裕会長=4日、東京都渋谷区の岸記念体育会館
日本オリンピック委員会(JOC)理事会で選手強化本部長に就任することが決まり、理事会後に記者と話す全日本柔道連盟の山下泰裕会長=4日、東京都渋谷区の岸記念体育会館【拡大】

 “柔道の父”の精神

 本家意識に拘泥する後継者たちは国際柔道連盟(IJF)設立に後れをとり、カラー柔道着導入反対の立場を押し通して敗北を喫する。国際性の欠如、時代の流れを読みきれなかったとの指摘に説得力があった。

 昨年のリオデジャネイロ五輪女子48キロ級のパウラ・パレト(アルゼンチン)は準決勝で、近藤亜美(三井住友海上)を破り、男女を通じ、柔道で初の金メダルを母国にもたらした。

 「彼女は来日して技を磨き、頂点を極めました。もちろん、日本人選手に勝ってほしいですが、視野を広げて柔道界全体としてとらえると、喜ばしいことではないでしょうか。筑波大は延べ200人以上の外国人選手を迎え入れてきました」(山口准教授)。ライバル同士で切磋琢磨(せっさたくま)すればレベルアップし、新たな人材が台頭すれば勢力地図が変わり、普及につながる。パレトが五輪表彰台の真ん中に立ったのは、“柔道の父”の精神が着実に成果をあげている証しといえる。

 内向きにスタンスを変えようとする動きが相次ぐ中、「自他共栄」の教えを紹介した講演は示唆に富んでいた。

 JOCは東京大会で金メダル数世界3位を目指している。そのためには30個前後を獲得しなければならない。リオデジャネイロ大会は12個(銀8、銅21)だった。

 強化責任者の山下選手強化本部長は、ハードルの高い目標にチャレンジする立場にある。一方で、柔道家として「自他共栄」の精神を尊重しなければならない。

 言葉の重みが選手にどこまで浸透するか、東京五輪への道は険しい。(津田俊樹)

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