東武鉄道は19日、日光市の鬼怒川線で8月に蒸気機関車(SL)が51年ぶりに営業運行するのを前に、報道関係者向けの試乗会を実施し、下今市-鬼怒川温泉間の12.4キロを約30分かけて走った。
日光の山並みや鬼怒川など自然豊かな風景の中、SLは時折汽笛を鳴らしながらゆっくりと走行。沿線から地元の人々が手を振る姿もみられた。
JR北海道から借りたC11形207号機のほか、全国のJRから譲り受けた車掌車、客車、ディーゼル機関車の6両編成。観光アテンダントによる沿線案内や、SLグッズの販売もある。
鬼怒川温泉駅長の安生(あんじょう)和宏さん(50)は「SLを楽しんでもらえるよう構内アナウンスを工夫したい」と話した。
今年度は8月10日から土日や祝日を中心に計98日間、1日3往復の運行予定。全席指定で、乗車区間運賃と大人750円の別料金が必要。