冬用タイヤ商戦、早くも火蓋 性能向上、ゴム高騰で各社値上げ (1/2ページ)

ブリヂストンの乗用車用新製品、ブリザックの「VRX2」
ブリヂストンの乗用車用新製品、ブリザックの「VRX2」【拡大】

  • スタッドレスタイヤの新製品を披露するブリヂストンの井出慶太執行役員(右)とCMキャラクターを務める女優の綾瀬はるかさん=20日、横浜市

 冬を見据えた大手タイヤメーカーのスタッドレスタイヤ商戦の火蓋が切られた。雪の少ない地域でも突然の降雪で交通がまひするトラブルが相次ぐのを背景に保有率が高まる中、各社はブレーキ性能などを向上させた新製品を相次いで投入する。その一方で、主要原材料の天然ゴムや合成ゴムの価格高騰を受け、各社は夏用に続き冬用タイヤを値上げする状況に追い込まれた。小売価格に転嫁されれば消費者の家計圧迫の要因となり、普及にブレーキがかかる恐れもある。

 「ブリザック」でしられるブリヂストンは20日、乗用車用新製品「VRX2」を9月1日に発売すると発表した。すべりの原因となる氷上の水膜を除去する独自技術「発泡ゴム」を進化させ、従来製品と比べ氷上ブレーキ性能を10%、タイヤ摩耗低下の機能を22%、静粛性を31%向上させた。

 「アイスガード」を展開する横浜ゴムも9月1日に新製品「6」を発売。新開発の吸水ゴム技術などの採用で、ブレーキ性能を従来製品と比べ、氷上で15%、ぬれた路面で5%向上、静粛性も大幅に改善させた。

 両社に先駆けて、日本ミシュランと日本グッドイヤーも氷上ブレーキ性能などを向上させた新製品を8月1日に発売する。

 ブリヂストン子会社で国内市販用タイヤの販売を手掛けるブリヂストンタイヤジャパンの調べでは、東京都と愛知県、大阪府の3都府県で一般消費者のスタッドレスタイヤの保有率は1997年に11%だったが、現在は31%に上昇している。

懸念材料となるのがタイヤの値上げ

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