【被災地へ 石油列車】吹雪の中の救援…再始動 (1/3ページ)

郡山付近での石油輸送(日本石油輸送提供)
郡山付近での石油輸送(日本石油輸送提供)【拡大】

 ■3時間遅れで郡山に 達成感と悔しさ

 鉄道による歴史的な石油輸送を目撃すべく、猪苗代湖畔で列車到着を待っていた日本石油輸送(JOT)石油部の渡辺圭介さんも、異常を察知。過去に何度も冬場の停車事案が発生している地点は調査済みだ。同行の友人とともに、翁島手前のポイントに車を走らせた。現場は激しく吹雪が舞う。驚いたことに、そこには既に5、6人の鉄道ファンが先着していた。視線の先にはDD51を先頭にした石油列車が立ち往生していた。

 「脱出をトライしていたけど、無理っぽい」。渡辺さんに気付いた先着者が心配そうに話しかけてきた。「雪の磐越西線、やはり甘くないな」。用意してきたカメラを向けるのも忘れ、呆然(ぼうぜん)と石油列車を見つめるしかなかった。

 「救援はいつ来るか」

 会津若松駅で待機していたディーゼル機関車DE10が、排気音を響かせながら力強く動き始めた。狭い車内に運転士2人のほか、線路整備、機関車接続技師など5人が搭乗し、郡山方面にひた走る。2時間もあれば停止場所に到着するはずだ。「頼んだぞ」。JR東日本会津若松駅長(当時)の渡辺光浩さんは、DE10に手を合わせたい心境だった。

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