介護区分改善なら「祝い金」 SOMPO傘下の施設利用者向け保険


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 SOMPOホールディングスは、傘下の介護施設の利用者を対象に、要介護度が改善した場合には“祝い金”を支払う保険「介護度改善応援保険 明日へのちから」の販売を今秋から開始する。7月からSOMPOケアメッセージなど子会社2社の社長を兼務する遠藤健氏が24日までに、フジサンケイビジネスアイのインタビューで明らかにした。

 利用者の自立を後押しするのが狙いで、将来的には同社とは関係のない施設利用者にも広げることも検討する。保険料は年間数千円程度になる見通しで、保険期間は1年。この間に要介護度が改善された場合、保険料の約5倍の保険金が支払われる。保険はアイアル少額短期保険が引き受ける。

 遠藤氏は「利用者の要介護度の改善は本人だけでなく、職員にとっても大きなモチベーションにつながる」と説明。施設のサービス向上もねらう。

 厚生労働省によると、2015年度に介護サービスを受けた要介護2の人の場合、1年後に改善したのは10.6%で、悪化したのは20.4%だった。