パナソニックは25日、経済成長が見込めるアフリカ地域での年間売上高を2016年度の150億円から17年度に200億円に引き上げる方針を明らかにした。それぞれの国や地域のニーズに沿った家電製品などの研究開発を手掛ける拠点を今年4月にインドに設立しており、アフリカの市場開拓を加速させる。
大阪市で記者会見した伊東大三常務執行役員は「アフリカでは年率20%以上の伸びが期待できる」と指摘。8月にエジプトで液晶テレビの生産委託を開始し、パナソニックブランドで展開するほか、18年初めにもインドの現地工場で冷蔵庫の生産を始め、アフリカに出荷することも検討する。
パナソニックはインドを戦略国と位置付けて権限を集中させ、アフリカや中東などでの販売を強化している。インドに設立した研究開発拠点では、年6億円程度を投じて地域内の市場調査や新規事業の創出に向けた技術開発などを行う。