日立造船、総合効率90%の燃料電池

固体酸化物形燃料電池(SOFC)
固体酸化物形燃料電池(SOFC)【拡大】

 日立造船は25日、発電効率と熱回収効率を合算する「総合効率」で90%を達成した業務・産業用の固体酸化物形燃料電池(SOFC)を開発、2018年3月までに事業化すると発表した。

 事業化に向け、大阪産業技術研究所(大阪府和泉市)と共同で4000時間以上の連続運転を行い、耐久性や安全性などを評価する。また、装置のコンパクト化を進めるほか、価格を実証機の約3分の1の2000万円に引き下げ、食品スーパーやコンビニ、集合住宅などに販売。SOFC事業全体で10年以内に100億円の売り上げを目指す計画だ。