日航とベトナムLCCが提携 国営と組むANAに対抗

JALとANAの機体(成田空港で撮影)
JALとANAの機体(成田空港で撮影)【拡大】

 日本航空と、ベトナムの格安航空会社(LCC)のベトジェットエアは25日、ベトナム南部ホーチミンで記者会見し、包括的な業務提携で合意したと発表した。両社路線のコードシェア(共同運航)を実施し、マイレージなどの提携も検討する。

 日航は以前、国営ベトナム航空と提携していたが、競合するANAホールディングスがベトナム航空への出資と提携を昨年発表したのを受けて解消していた。

 経済成長に伴ってベトナムの航空需要が拡大する中、日本の航空2強が利用客拡大に向けて提携戦略で競り合う構図となっている。

 日航とベトジェットは、日航が運航する日本とベトナムを結ぶ路線や、ベトジェットのベトナム国内線などで互いに共同運航を実施する。

 ベトジェットは低価格を売りに、ベトナム国内線シェアで首位のベトナム航空に肉薄している。日本への定期路線はないが、関西空港への就航を計画している。

 日航は日本とベトナムを結ぶ路線として、成田空港と首都ハノイ、ホーチミンをそれぞれ結ぶ路線と、羽田-ホーチミン線を運航している。(ハノイ 共同)