大飯原発見学にVR導入 関電、再稼働へアピール 福井

VRの技術を使った専用のスコープで見ることができる、大飯原発内の設備のCG映像(関西電力提供)
VRの技術を使った専用のスコープで見ることができる、大飯原発内の設備のCG映像(関西電力提供)【拡大】

  • VRの技術を使った専用のスコープで見ることができる、大飯原発のタービンなどのCG映像(関西電力提供)
  • VR技術を使った専用のスコープで、大飯原発内の設備などの様子を疑似体験する人たち=19日午後、福井県おおい町

 関西電力は仮想現実(VR)の技術を使い、原子炉格納容器内の様子などを疑似体験できる一般向けの見学会を、大飯原発(福井県おおい町)で開いた。関電によると、VRを導入した原発の見学会は全国初。今後も県民向けに見学会を行い、秋以降の再稼働が見込まれる同原発3、4号機の安全性をアピールしたい考え。

 見学会には、県内の40~70代の男女約30人が参加。構内を移動するバスの車内で専用のスコープを目に当て、原子炉やタービンといった通常見ることのできない内部の設備や、高さ8メートルの防潮堤が津波を防ぐ様子のCG映像に見入った。

 越前市のアルバイト、青山次夫さん(71)は「細かい所まで見ることができて面白かった。機械の熱や騒音が感じられるともっと良いのでは」と話した。

 関電は、大飯3、4号機の再稼働に向けた安全対策工事を今月中に終える予定。おおい町では、地元同意の手続きが進んでいる。