サントリー、エコペットボトル開発に挑む 「植物由来100%」実用化目指す (2/3ページ)

「サントリー天然水」を検品する従業員(同社提供)
「サントリー天然水」を検品する従業員(同社提供)【拡大】

  • 「サントリー天然水」を製造する南アルプス白州工場=山梨県北杜市(同社提供)

 また、ボトルのラベルの環境負荷低減にも乗り出している。14年にはラベルの厚さを16マイクロメートルから12マイクロメートルへと薄くしたほか、原料は再生PET樹脂を80%使用している。さらに、ラベルの印刷を揮発性有機化合物(VOC)の発生をほぼ抑えることができる水性フレキソ印刷を導入した。

 ラベル印刷工程でほとんど熱を使わないため、CO2排出量は約79%削減につながった。同印刷のラベルは天然水やウーロン茶など一部の商品にとどまるが、順次、他の商品にも広げていく方針だ。

 同社が持つエコペットボトルの技術は海外グループ企業の商品にも採用が広がっている。14年に買収した米ウイスキー大手ビームでもPET樹脂の使用量を減らしたボトルを導入している。同社傘下のサントリーMONOZUKURIエキスパート(東京都港区)でペットボトルなど容器の開発などに当たるSCM本部包材部の岸重信部長は「とくに欧州の消費者の環境意識は高く、当社グループが持つペットボトル技術はブランド価値の向上にもつながる」と期待を寄せる。

 ◆植物由来100%へ

 今後、ボトルのさらなる軽量化が進むと思われるが、「軽量化はほぼやり切った。さらなる軽量化は難しい」(岸氏)と明かす。

 ボトルは使い勝手が求められるからだ。例えば、「天然水」の現行ボトルの薄肉化をさらに進めると、開封する際にボトルを握ると強度が足りず、水がこぼれてしまう恐れがあるためだ。それだけにペットボトルには「環境配慮」と「使いやすさ」の両立が求められている。

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