八海醸造、甘酒供給体制を強化 製造設備新設で需要拡大に対応 (1/2ページ)

新商品の試作品などを前に甘酒事業について話す八海醸造の井上浩営業部部長
新商品の試作品などを前に甘酒事業について話す八海醸造の井上浩営業部部長【拡大】

  • 新設したあまさけ製造所=新潟県南魚沼市(八海醸造提供)

 日本酒「八海山」の蔵元、八海醸造(新潟県南魚沼市)は、拡大する甘酒需要に対応するため30億円を投入して製造設備を新設、この稼働に合わせ、新商品を投入する。国内の日本酒消費量の減少傾向が続く中、ノンアルコール商品による新たな収益の柱作りとして始めた甘酒事業は、既に同社売上高の10%程度を占めている。設備増設と新商品の投入で、2018年8月期の同事業売上高は2倍に伸長すると見込み、認知度向上に取り組む方針だ。

 同社は酒かすを使わずアルコール分を含まない甘酒の製法研究を06年に開始し、09年には第1号商品「麹だけでつくったあまさけ」(「あまさけ」)を市場投入した。11年に塩麹ブームで麹に対する再評価が起こり、15年には甘酒ブームが到来。この間、食品メーカーや同業の日本酒蔵元などが甘酒を商品化し、「09年当時に30億円規模だった甘酒市場は16年には140億円規模に成長した」と同社営業部部長の井上浩さんは指摘する。

 同社の「あまさけ」は、12年7月にガラス瓶からポリ容器(825グラム)へパッケージを変更したことで、希望小売価格800円(税別)と高価格帯であるにもかかわらず販売量は1.7倍に拡大。15年には製造設備を拡張し、製造能力を09年比2倍に増強。年間製造量(825グラム換算)150万本体制を整えた。「それでも小売りからの数量要望に対応できず、今回、設備新設に踏み切った」(井上部長)

設備新設に伴い、容量ラインアップを拡充

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