大手百貨店4社が1日発表した7月の既存店売上高(速報)は、大丸と松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングを除く3社が前年同月の実績を下回った。婦人服の不振や夏のセールの前倒しが影響した。九州地方の店舗では大雨で客足が遠のいた。
三越伊勢丹ホールディングスは、0.5%減と2カ月ぶりのマイナス。高額品や訪日外国人向けの販売が好調だった東京都心の基幹3店は前年実績を上回ったが、地方店では苦戦が目立った。高島屋は、夏のセールを昨年より1日早めて6月30日に始めた分、7月の売り上げ実績に乗らず、0.2%減となった。そごう・西武も1.2%減だった。J.フロントリテイリングは、0.1%増と4カ月連続で前年実績を上回った。猛暑でパラソルやサングラスなどの販売が伸びた。