クリーンエネ実現
G3はポッド改修に必要な資材を提供、チームの求めに応じて取引先から技術に精通した人材を引き合わせた。G3の奥田泰司社長兼CEOは「日本の技術をもって世界に通用するクリーンエネルギーの新しい乗り物を開発したい」と2次コンペ後も共同開発を続ける考えだ。
慶応SDMの西村秀和教授は「日々の研究の成果と価値を社会に還元すべく、将来の交通を担えるような新たなシステムを構築したい」と意欲を語った。
高層ビル群を縫うように敷設されたチューブ状のトンネルを乗り物が走る-。数十年前のSFの世界が、日本の技術で実現するかもしれない。
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【用語解説】ハイパーループ
イーロン・マスク氏が提唱した次世代交通システム。鉄製のチューブ状トンネル内を100分の1気圧まで減圧した真空状態にして磁力でポッド(車体)を浮上。リニアモーターで加減速し、最高速度時速1200キロを目指す。昨年12月にトンネル掘削会社が設立、ロサンゼルス市内でトンネル掘削の準備が始まった。