独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題で、米国の環境規制当局との窓口役を担っていた元幹部のオリバー・シュミット被告(48)が4日、米中西部ミシガン州の連邦地裁で、大気浄化法などに違反してディーゼル車への違法ソフト搭載を当局に隠していたと認めた。米司法省が発表した。
シュミット被告は2015年夏、排ガス試験時にだけ浄化装置をフル稼働させて基準を満たす違法ソフトの搭載を知りながら、米当局に気付かれないように対応する方法を複数の従業員と話し合ったという。
経営幹部からは、不正行為を知られずに米当局から車の販売を続ける許可を得るよう指示を受けていたことも認めた。
判決期日は今年12月6日に設定。ロイター通信によると、シュミット被告は今回、司法取引に応じたが、最大で禁錮7年と罰金40万ドル(約4400万円)の判決が下される可能性がある。(共同)