業界屈指の優良企業 「銀のさら」の社長が“怒る”のをやめた理由 (2/5ページ)

 サンドイッチ店を始めた理由は、当時の米国でサンドイッチ業態が急速に伸びていたのを一消費者として目撃していたからです。まだブームが上陸していない日本であればチャンスがあるのではないかと思いました。ただ、順調と言えるまでに拡大せず、打開策として、移動販売をはじめたのをきっかけにデリバリービジネスに事業方針を転換。これまでの経験も生かせるすし業界を狙い、「銀のさら」を始めました。

--宅配すしのビジネスに魅力を感じたのはなぜでしょうか。

江見: 宅配すしの業態自体は既に何社かありましたが、各社が苦戦しているのを見て、勝てるかもしれないと感じました。

 既存の宅配すしの欠点は、低品質の味。すし作りで大切になるのは、ネタの鮮度が良くてシャリがしっかりと炊けていること。あとはネタとシャリのバランス。しかし、当時の宅配すしはそうした当たり前のこともできていませんでした。既存の宅配すしのレベルを見る限り、自分ならもっと優れたものを提供できる自信がありました。

 私は、鮮度の高いすしを提供するために「高電場解凍機」という冷凍したネタを鮮度良く解凍する機械を導入しました。

 雑誌でたまたま見つけた機械だったのですが、「これはきっと拡大への鍵になるだろう」と考え、「300台購入するから、宅配すしに限っては、うちだけが使えるようにしてほしい」と販売会社の社長に直接電話してお願いしたんです。承諾をもらい、独占契約権を取得。もちろん今でも使用しています。

「学歴も人脈も根性もない私がなぜ会社を経営できているのか」

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