【高論卓説】M&Aの鍵「モチベーションファクター」 (1/3ページ)

 ■士気向上に相手の意欲分析が効果

 M&A(企業の合併・買収)をした会社同士や、組織再編をした部門同士の対立が解消しない。経営統合を支援する「PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)コンサルタント」として活動していると、形式的な制度統合はできても、買収会社と被買収会社のメンバーが、目指す方向や仕事の進め方の収束ができていないため、組織力が発揮できていない状況に直面することが極めて多い。

 結局、被買収会社のメンバーが社外流出し、M&Aの目的が果たせないどころか、M&Aをしなかった方がよかったのではないかという本音が鬱積している。組織間の隔たりが大きいほど組織一体化の難易度は増す。財務部と経理部、財務経理部と経営企画部、本社と子会社、企業同士の順に、組織間の隔たりは大きい。

 では、組織間の隔たりを解消する最もコア(核)な要素は何か。それが分かれば、その要素に働きかけて、組織間の隔たりを解消しやすくすることができる。身に付けたいスキルをパーツ分解し、「コアスキル」を反復演習する「分解スキル反復演習型能力開発プログラム」を開発して普及させているが、同じアプローチの仕方で、M&Aや組織再編をした組織の隔たりを解消している。

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