【視点】“お荷物”神戸空港の教訓… 関西3空港、今や首都圏に対抗できる最大のインフラに (3/4ページ)

来春から民間運営となる神戸空港
来春から民間運営となる神戸空港【拡大】

 6月末に締め切られた入札に応募したのは、関空と伊丹の両空港を運営する関西エアポートとオリックス、仏バンシ・エアポートの3社連合だけだった。

 価格は42年間で約190億円とされる。神戸市が設定した最低基準価格を1割ほど上回るが、安い買い物といえよう。神戸市にとってももくろみ通りの相手だ。

 関西エアポートが3空港を一体運営することになれば、神戸空港の足かせになっていた規制が緩和される可能性が高い。

 関空は格安航空会社(LCC)が相次いで就航し、インバウンド(訪日外国人客)の増加で絶好調である。

 昨年度の利用者数は初めて2500万人を突破し、LCC用のターミナルを増設したが、このままに右肩上がりで推移すると、いずれ飽和状態になりかねない。補完するために神戸空港への国際線乗り入れも考えられる。

 インバウンド景気に沸く大阪や京都に比べ、神戸はやや取り残された格好だが、神戸空港が玄関口になれば、外国人観光客でにぎわうだろう。地元経済への波及効果も大きい。赤字続きの“お荷物”が、金の卵を産む“お宝”になるかもしれない。

 なにより「多すぎる」と言われた関西の3空港は、今や首都圏に対抗できる最大のインフラである。

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