ビンの中でコケを育てて観賞するテラリウムを並べていたのはFeel The Gardenというグループで、今年5月のデザインフェスタVol.45に続いて出展し、コケを草原に見立てて動物の小さいフィギュアを置く工夫をこらしたテラリウムを提供していた。ジュラルミンと皮革を組み合わせたパスケースや財布などを展示・販売しているerfolg、デザイン事務所でありながら金型を作ってもらってオリジナルのプラモデルを製造・販売しているスタジオユーワなども出ていて、百貨店に並ぶブランド品や大手企業から出ている模型とは違ったアイテムでアピールしていた。デザインフェスタは次回のデザインフェスタVol.46が11月11日と12日に開催予定となっている。
模型では、7月30日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催されたワンダーフェスティバル2017[夏]にも多く登場した。ガレージキットと呼ばれる、個人が手作りした模型を展示・販売する場として30年以上続いているイベントで、どのようなキャラクターが人気になっているか、傾向を感じ取れる場にもなっている。今回はテレビアニメーション「けものフレンズ」のキャラクターを並べているディラーが多かった。
このワンダーフェスティバルやデザインフェスタに10年近く出展し続けている造形家の鎌田光司さんは、オオカミやゴリラ、ハムスターといった動物に、スチームパンクと呼ばれるファッションを組み合わせたフィギュアが人気となって、多くの常連客が付くようになっている。海外から買いに来るファンも少なくない。そんな評価を受け、中国のフィギュアメーカーから誘われ、今年10月に北京で個展を開くことになった。
ワンダーフェスティバルは次回のワンダーフェスティバル2018[冬]が2018年2月18日に幕張メッセで開催予定。続いて4月6日と7日に、中国の上海でワンダーフェスティバル2018上海[Pre Stage]が開催となる。日本のガレージキット文化、フィギュア文化が世界へと広がり交流も進みそう。デザインフェスタ、そしてメイカーフェアトウキョウなどへの出展を通じて、自主制作から世界へと飛躍する夢がかなう時代になって来た。