【高論卓説】世の中を変えるアート的なモノ AI時代に必須、ビジネスの主戦場 (1/2ページ)

 アートによる人材開発に取り組んでいるユニークな会社がある。ホワイトシップ(東京都港区)だ。経営陣の一人でアーティストの谷澤邦彦氏が行うその手法とは、アートを鑑賞し、その感想を参加者が相互にぶつけ合い、その後、自分でも絵を描いて、それをまた参加者全員で評価し合うという「EGAKU」とタイトルされたプログラムだ。

 その一連の作業の中で、各人が眠っている創造性や自己解放に効果を感じることから、普通の社会人が多く集まるという。そもそも子供たちの情操教育としてスタートさせたプログラムというが、一流企業のビジネスマンたちが、美術学校としてではなく、こぞって自らの能力を高めようと集まってくるそうである。

 アート的なアプローチにより、たがにはめられた自分の感性や能力を取り戻そうという意識改革の一環である。

 その改革への意識とは何か。世はイノベーション希求の時代で、何か新しいモノ、世の中にインパクトを与えるモノ、他社と違うモノ、革新的な技術に裏打ちされた優れたモノが求められる。その企業欲求に応えようとするビジネス意識ではないだろうか。

 彼らが求められる状況にはいくつかの背景がある。まず、技術開発が成熟してきた現在、なかなか画期的な商品やサービスを生み出せないこと。第2に、新しい商品を開発してもすぐに同業や異業種他社に追従されてしまうこと。第3に、技術が進みすぎて、新しいものがすぐ色あせてしまうこと。それらは、時代の成熟さを表していると同時に、私が「ヒット学」で定めた「差別化ユニーク」というヒット要因のキーワードを生み出すことが、今はなかなか困難になってきていることを表している。

 かたや人工知能(AI)時代の扉が開こうとしている今、コンピューターによる情報処理能力が定量・定性データ集積の飛躍的な拡大とともに、人の仕事を奪う可能性も指摘されている。

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