同紙は今回のニュースについて「韓国人の『ベンツ高級車への愛』、本国ドイツより売れた」の見出しで報じた。また、聯合ニュースの取材に対し、ベンツの世界最大ディーラーの社長は「韓国の高級車の消費者はレベルが高く洗練されており、(自動車に)期待するレベルも非常に高い」とし、ベンツの品質と認知度などが消費者とマッチするためだと分析している。
排ガス規制逃れ疑惑は韓国にも影響をするか…
こうした中、ドイツ自動車大手ダイムラーは7月18日、欧州で販売したメルセデス・ベンツのディーゼル車300万台以上をリコール(回収・無償修理)すると発表した。同社のディーゼル車をめぐって不正な排ガス規制逃れの疑惑が浮上しており、自主的な対応で早期の沈静化を図る考えのようだ。
同社のディーゼル車をめぐっては、独大手フォルクスワーゲン(VW)と同様に、排ガス規制逃れのための不正ソフトウエアを搭載していた疑いがあるとして独検察当局が今年5月、ダイムラー関係先の家宅捜索を行い、詐欺などの容疑で既に捜査を始めている。
それでも韓国でのベンツ人気はこのまま揺るぎなく続くのだろうか。
東亜日報は、今回の問題がどう決着がつくかにかかっていると指摘する。韓国輸入自動車協会(KAIDA)のデータでは、7月の輸入車販売台数でベンツは5471台で首位の座は守った。しかし、前月比30%減で、打撃がなかったわけではない。上半期に輸入車車種別販売ランキングで首位に立ったベンツのディーゼルモデル「E220d」も、7月はレクサスのハイブリッドモデル「ES300h」に押されて2位となった。