【Sakeから観光立国】灘の本流 櫻正宗の300周年記念展示会 (1/2ページ)

櫻正宗の創業300周年記念展示会に出品された数々の商品ラベル。歴史の重みを感じさせる(同社提供)
櫻正宗の創業300周年記念展示会に出品された数々の商品ラベル。歴史の重みを感じさせる(同社提供)【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 日本酒の主産地「灘(なだ)・伏見」と言われる地域を含む兵庫県と京都府で生産される日本酒は、全国生産量の約45%を占めている。兵庫県の神戸市東部から西宮市今津に至る大阪湾に面した沿岸地帯は酒類業界では「灘」と呼ばれてきた。酒造業が産業として大きく発展した江戸時代に、江戸の庶民に喜ばれた「くだり酒」を船で供給していた地域だ。

 今月8日、その「灘の本流」と言われる神戸市東灘区の「櫻正宗」が創業300周年記念展示会を東京都内で開催した。対象が取引先ということもあり、代々の当主が引き継ぐ「山邑(やまむら)太左衛門」の11代目が自ら一人一人来訪者を出迎えての展示会となった。

 櫻正宗は、清酒「正宗」の元祖であり、「宮水」の発見、「協会一号酵母」の発祥、高精白仕込みの開発-と酒造業界に輝かしい業績を残してきた。社会貢献でも、人材育成の目的で、超難関校として有名な灘高を他の2社と創設している。また、旧帝国ホテルを設計した米国人建築家フランク・ロイド・ライトがアジアで個人宅を唯一設計したのが、旧山邑邸だった。

 長い歴史に刻まれたのは輝かしいことばかりではない。阪神・淡路大震災の際には、地域で一番美しいといわれた内蔵が倒壊し、早朝に蔵を見回っていた杜氏(とうじ)が蔵と運命を共にした。倒壊を免れた内蔵の門は現在、記念館「櫻宴」の入り口となって、その歴史を伝えている。

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